OPPO、INNO DAYで新フラッグシップフォルダブルスマホ「OPPO Find N」やAir Glass、独自チップMariSilicon Xを発表!独自チップ投入の狙いを考察

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OPPOは、毎年開催している「OPPO INNO DAY」で、同社初のフォルダブルフラッグシップスマートフォン「OPPO Find N」や、スマートグラス「Air Glass」、独自チップ「MariSilicone X」を発表しました。2日間に渡る発表会で発表されたプロダクトまとめです。

OPPO Find N

「OPPO INNO DAY」の2日目に、OPPOは同社初のフォルダブルフラッグシップスマートフォン「OPPO Find N」を発表しました。「OPPO Find N」は、4年間の研究開発期間と6世代にわたる試作を経て、今回のフォルダブルスマートフォンを完成させたということで、これまでフォルダブルスマートフォンに馴染みがある方や、初めて使用する方にも、全く新しい使用体験を提供するといいます。

OPPO Find Nは、フォルダブルスマートフォンとしては初めて内側のディスプレイにランドスケープ比率を採用し、ユーザーが7.1インチの内側のディスプレイと5.49インチの外側のディスプレイをシームレスに切り替えることで操作性を損なうことなく使用できるバランスを実現しているのだとか。8.4:9のアスペクト比を持つ内側のディスプレイは、そのまま横向きに展開できるため、ユーザーはデバイスを回転させるという段階を踏むことなく、動画視聴やゲーム、電子書籍を楽しむことができます。また、折りたたむとアスペクト比は18:9になり、縦長で片手で簡単に操作できます。これらの多彩なディスプレイによって、スマートフォンがもたらす体験を存分に楽しむことができます。

「OPPO Find N」の屈曲するヒンジは、136個の部品を0.01mm単位の極めて高い精度のヒンジ構造で、スクリーンの折り目を最小限に抑え、人体の関節のようにスムーズに動作するそうで、OPPOのウォータードロップ型のヒンジデザインが、ディスプレイの折りたたみ角度を広げます。ディスプレイが折りたたまれる際に内部にバッファとなる空間をつくることで、折りたたみ式デバイスの最大の問題点である、折り目を解決しています。TUVの検証によると、他のデバイスと比較して最大80%、折り目が目立たなくなっています。また、このデザインにより、外部からみると折りたたんだディスプレイ間の隙間がなくなり、より一体感のある外観となります。加えて、内側のディスプレイを傷から保護することができます。

また、折り畳む途中で保持させることも可能。カムとスプリングユニットにより、50〜120度の角度でデバイスの開閉状態を固定することができるとします。保持できるのに、折り目は目立たないのはいいですね。

Flexion UTG(超薄型ガラス)の層があるため、折りたたみが可能なのに強力な耐久性を備えます。

内側のディスプレイには、表示コンテンツに応じてリフレッシュレートを1~120Hzの間で自動的に調整する可変式リフレッシュレート技術を採用したLTPOディスプレイを搭載し、最大1,000Hzのタッチサンプリングレートに対応。
OPPOは、内側と外側のディスプレイに同レベルの輝度調整と色彩キャリブレーションを施しており、ユーザーが常にスムーズに使用できるようにしました。両画面とも10,240段階の自動輝度調整機能を備えており、あらゆる照明環境下でもユーザーが快適に使用できるようになっています。

OPPO Find Nは、カメラもしっかりフラッグシップクラス。5,000万画素のソニーIMX766センサーを搭載した広角、1,600万画素の超広角、1,300万画素の望遠に加えて、内側と外側の両方のディスプレイにインカメラを搭載しています。

OPPO Find Nは、フォルダブルスマートフォンでは初めて、デバイスの両外側のエッジに3Dカーブデザインを採用し、手触りの良さと洗練された外観を両立させています。バックカバーと背面カメラモジュールのデザインは、OPPO Find X3で採用された流体曲線を継承。流線型の曲線により、カメラモジュールの突出部分を視覚的に低く抑え、Gorilla Glass Victusを使用したバックパネルとセラミック製のカメラプレートにより、エレガントなタッチで一体感を表現しています。


OPPO Find NはBlack、White、Purpleの3色構成。パープルいい色してますね。

OPPO Find Nは、Qualcomm® Snapdragon™ 888 Mobile Platformと、最大12GBのLPDDR5 RAM、512GBのUFS 3.1ストレージを搭載しています。バッテリーは4,500 mAhで、充電は33W SuperVOOCフラッシュチャージに対応。無線では、15WのAirVOOCワイヤレス充電(Qi規格対応)と10Wのリバースワイヤレス充電も搭載しています。電源ボタンに格納されたサイドマウント型の指紋認証システムを搭載しているほか、デュアルスピーカーシステムとDolby Atmos®に対応し、より臨場感のあるサウンドを実現しています。

OPPO Find Nは、中国国内で2021年12月23日から発売予定です。

独自チップ「MariSilicone X」

OPPOが自社設計で開発したイメージングNPUがこの「MariSilicone X」。6nmプロセスに基づいて構築されたMariSilicon Xは、高度なNPU、ISP、およびマルチメモリアーキテクチャを組み合わせることで、高い電力効率で驚異的なパフォーマンスを実現しているといいます。これにより、リアルタイムのRAW現像処理を可能にすると同時に、ライブプレビューで見事な4K AIナイトモードで動画撮影を実現します。MariSilicon Xは、2022年第1四半期のFind Xシリーズ、つまり次期Find Xシリーズに搭載される予定です。

MariSilicon XのNPUは、18兆回/秒TOPSという演算能力を備えており、AIアルゴリズムを実現しています。NPUは11.6TOPS/Wという効率で、バッテリーの消耗を抑えながら最高のパフォーマンスを提供するのだとか。
NPUには、専用のTera-bpsメモリサブシステムも備えています。つまり、MariSilicone X内にメモリが搭載されているということでしょうね。これにより、メモリに制限されることなくNPUのコンピューティング能力を最大限に活用できます。ストレージと処理ユニットの間でデータをやりとりするのにかかる時間が大幅に短縮されるそうです。
MariSilicon Xには、最大8.5 GB/sの追加帯域幅を備えた専用DDRがあります。その多層メモリアーキテクチャにより、遅延が最小限に抑えられ、不要な読み取り/書き込みサイクルの繰り返しによる消費電力が削減されます。
MariSilicon XでOPPOのAIノイズリダクションアルゴリズムを実行した場合、OPPO Find X3 Proと比較して最大20倍速く処理できるとします。MariSilicon Xは、各フレームにリアルタイムで複雑な拡張機能を適用できるため、4K AIナイトモード動画撮影の対応にも成功したと主張。

MariSilicon Xには、強力なISP(イメージシグナルプロセッサ)が搭載されており、ダイナミックレンジが20bit、120dBでイメージをキャプチャできます。この画像処理プロセッサはOPPO Find X3 Proと比較して4倍優れているといいます。これにより、コントラスト比が1,000,000:1まで高まり、より明暗にメリハリがある画像で、実体験に近いイメージを残すことができます。

OPPOは、「MariSilicon Xは壮大な計算処理能力と高度なデータ処理能力によって、グラフィックスパイプラインに革新をもたらします。4KをリアルタイムでAIが直接処理をしたり、20bit HDRをRAWデータとピクセルレベルで融合させます。元の画像データ処理によってMariSilicon Xは8dB信号雑音比(SN比)を実現し、コンピュテーショナルフォトグラフィを全く別次元のレベルに引き上げます。

デュアルイメージパイプライン設計とデュアルオリジナルスーパーサンプリングを採用したMariSilicon Xは、OPPO RGBWセンサーの可能性を最大限に引き出します。RGB信号と白色信号の分離と融合をサポートし、SN比が8.6dB改善させると同時に、質感のクオリティを1.7倍向上させることで静止画と動画をさらに表現力豊かにとらえます。」としました。

「専用のイメージングNPUをもって、MariSilicon Xはコンピュテーショナルフォトグラフィにおいて画期的な躍進を遂げた。処理能力と消費電力の効率化を大幅に向上させることで、AIノイズ除去アルゴリズムの可能性を更に引き出し、よりはっきりとメリハリのある撮影が作成できるようになりました。ダイナミックレンジが広く、色の再現性が高いため、それぞれのフレームをその豊かさをとらえながら、静止写真に新たな可能性を見出します。」。4K AI HDRナイトモード動画撮影がAndroidスマートフォンに実装されるのはこれが初めてなのだそうです。

そんな期待のMariSilicone Xですが、来年第1四半期に発表予定の同社ハイエンド、OPPO Find Xシリーズに搭載予定です。早くMariSilicone Xの実力を見てみたいところですね。

Air Glass

スマートグラスAir Glassを発表しました。このaR(assisted Reality)デバイスは、OPPOが独自に開発したSpark Micro Projector(スパークマイクロプロジェクター)、最先端のマイクロ有機EL、回折導波路ディスプレイを搭載しており、ユーザーのタッチ、音声、頭や手の動きによって必要な情報にすばやくアクセスできるようになるとのこと。通常、ARといえば「Augmented Reality」、拡張現実のことを指しますが、Air Glassは「aR」で、assisted Realityのことなのだといいます。

本体のデザインは、羽根の形状からインスピレーションを得ており、付帯するタッチバーは羽軸のようもの、だとか。一方、単眼導波路レンズは、従来の丸型または丸みを帯びた長方形という制限から脱却し、蝉の羽のような形をしています。レンズには、Qualcomm® Snapdragon Wear™ 4100プラットフォームが搭載されています。

「 OPPO Air Glassのユニークで人目を引くデザインは、実際に使用していなくても、普段着として使えるスタイリッシュなハイテクアクセサリーです。
OPPO独自開発のSpark Micro Projector(スパークマイクロプロジェクター)、最先端のマイクロLED、5つの高透明ガラスレンズは、前衛的なaR体験を提供します」。確かに、かなり未来的で注目を集めること間違いなしのデザインです。個人的にはカッコいいと思います。

OPPO独自開発のSparkマイクロプロジェクターが搭載されており、業界で最小レベルのプロジェクションシステムはわずか0.5ccと、コーヒー豆とほぼ同じサイズだそうです。プロジェクターは、最大300万nitの明るさを持つマイクロLEDが使用されています。
OPPO Air Glassは、特注の導波路テクノロジーを採用しています。16レベル/256レベルのグレースケール、表示モードを2種類から選択できることに加えて、平均1400nitを確保するため、さまざまな照明環境で視覚的に鮮明な表示を確保。さらに、2層のサファイアガラスで両側の導波管を包み込むことで、透明度を向上させつつ、レンズも保護します。


OPPO Air Glassは、近視や遠視の方々を含め、より多くのユーザーが利用できるよう、シルバーのハーフフレームとブラックのフルフレームの2種類のフレームあり、矯正眼鏡を必要とするユーザーにも適しているといいます。私はかなりの近視なのですが、スマートグラスって使えないよな〜、と思っていたのでこれは朗報かも。

OPPO Air Glassは、ソフトウェアがColorOS 11以上で、「Smart Glass」アプリをインストールしたOPPOのスマートフォンとペアリングすれば操作が可能とのこと。うーん、これは他社でも使えるようにして欲しかった…

タッチ、音声、手と頭の動きによる4種類の直観的な操作に対応し、 Air GlassをOPPO Watch 2とペアリングすると、ユーザーは手の動きにより、キャンセルや確認、あるいはアプリを切り替えることができます。さらに、頭の動きを認識して、それに応じた操作も可能です。たとえば、頭を軽くうなずいたり振ったりすることで、通知を開いたり閉じたりできます。

また、OPPO純正のものを含め、様々なアプリに対応。翻訳やナビゲーションに、天気、カレンダー、健康、プロンプターなどがあります。翻訳は、現在中国の標準語(マンダリン)と英語をサポート。将来的にはマンダリンと韓国語や、マンダリンと日本語にも対応予定だそうです。

OPPO Air Glassは、2022年第1四半期に中国国内で発売される予定です。デバイス本体とフレームは、ともに白と黒の2色を展開予定。

独自チップの本気度に注目

OPPO初のフォルダブルスマホOPPO Find Nにも注目ですが、私が特に驚いたのは独自チップのMariSilicone Xの方。以前、自社設計のチップ開発に多額の資金を投入すると発表していましたが、仕様を見るとかなり本気なのだと思わされました。何よりTSMCの6nmを押さえているというのが、1番本気度を表していますよね。先端のプロセスルールを採用”できる”というのも、”する”のも、本気だからこそやった、できたことでしょう。
またプロセスルール以外にも、そもそもの性能も良さげ。HDR処理では他社を頭一つ抜けるのは間違いないでしょうし、4Kといった高解像度の処理もモバイルデバイス上でこなせるとなれば、熾烈を極めるスマホカメラ競争で大きなアドバンテージとなり得ます。
さらに、ISPの役割をこのチップに任せられれば、SoCのメーカーを問わず、同じ品質(=絵作り)の画像を作り出せます。SoCのISPを使うと、カメラセンサーが同じでもSoCのメーカーによって絵作りに差が出てしまいますが、この独自チップであればそんな問題も解決できるはず。OPPOはカメラフォンを称して日本市場に参入しましたが、競合他社もなかなかの強敵で、個人的にはOPPOにカメラが強いというイメージはありません。しかし、そんな状況をひっくり返るかも。
発表時は「OPPOが独自チップ?勝ち目あるのかな」なんて思っていましたが、これは前言撤回になりそうです。実際にどれほどの効果があるのか、次期Find Xシリーズに要注目ですね。

参考情報

OPPO、「INNO DAY 2021」2日目にて、 同社初のフォルダブル フラッグシップスマートフォン「OPPO Find N」を発表|OPPOのプレスリリース – https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000069011.html

OPPO、6nmの最先端イメージングNPUを発表-MariSilicon X|OPPOのプレスリリース – https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000069011.html

OPPO、Air Glassを発表 蝉の羽をモチーフとしたデザイン、オリジナルデザインのマイクロプロジェクターを搭載|OPPOのプレスリリース –
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000069011.html


病気療養中のガジェットオタクです。PC、スマホからオーディオ、家電まで、デジモノ・IT系中心に自分の興味のあるものならなんでも記事にします。誤字脱字など、ミスの報告歓迎です。
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